第一質問期「これ,なあに?」
『第一質問期』とは,ものの名前を盛んに質問したり,指差ししたりする1歳半~2歳頃の時期をいいます。
盛んにものの名前をたずねてくる子どもに対して大人が丁寧に答えることで,子どもの語彙が急速に増えていきます。さらに,ものの名前がわかるということは,子どもの認知力が高まり,そのものとの関係性が出来てくることを意味します。
この時期に『ことばを育てる』ということは,子どもから名前やことばを無理に引き出すのではなく,その子が興味を示したものに共感し,感情交流の喜びを味わえるようにすることが大切です。
例えば・・・
①ものの名前を聞く
「これ,なあに?」
②名前を確認する
「・・・ナ!」 (そう,これはバナナだね)
③気持ちを受け止めてもらう
(バナナが大好きなんだね)
単に教えるだけでなく,子どもの気持ちをくみ取ってあげましょう。
☆子どもに答えるときは,擬声語や擬態語をふんだんに使うようにしましょう。
例 「ピヨピヨ,ひよこさんだね」
「自動車だね,ブーブーブー」など
また,子どものことばが間違っているときは,間違いを指摘したり否定したりせず,さりげなく正しい名前を知らせましょう。